3日で避難所に頼れなくなる前に、家庭備蓄を一箱で控えておく

防災

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避難所は、何も持たずに行けば全部そろう場所ではない。内閣府や農林水産省の資料を読むと、家庭備蓄は最低3日分、できれば1週間分という考え方が繰り返し出てくる。

この数字を初めて家の棚に置き直したとき、少し固まった。水だけで、1人1日3リットル。3人家族で1週間なら63リットル。2リットルのペットボトルで約32本。数字は知っていても、玄関に置くと急に重い。

この記事では、避難所を否定しない。行く必要があるときは行く。ただ、最初の72時間を全部避難所任せにしないために、家庭側で何を先にそろえるかを控えておく。

72時間で考える理由

災害直後の公的支援は、救助、消火、道路確認、医療搬送に人手を取られる。水や食料の配布がすぐ整うとは限らない。だから家庭側では、まず72時間を自力でしのぐ前提を置く。

ここで大事なのは、完璧な防災倉庫を作ることではない。最初の3日間に困るものを、手元に一箱だけ作ること。水、食料、トイレ、灯り、電源、衛生用品。この6つで考える。

最初に見るもの 家で確認すること
1人1日3Lを何日分置けるか
食料 火を使わず食べられるものがあるか
トイレ 断水時に何回分使えるか
灯り 夜に両手が空くライトがあるか
電源 スマホとラジオを何回充電できるか
衛生 ウェットシート、手袋、袋をまとめているか

表にすると簡単に見える。実際に棚を開けると、だいたい足りない。うちも最初は水とライトだけで止まった。トイレの回数まで考えていなかった。

避難所で足りなくなりやすいもの

避難所で最初に困るのは、食料だけではない。むしろ水、トイレ、電源、衛生用品のほうが生活に直結する。

特にトイレは、後回しにされやすい。断水すると、家のトイレが流せない。避難所でも仮設トイレの数が足りないことがある。食べ物は少し我慢できても、トイレは我慢し続けられない。

灯りも同じだ。夜の避難所や停電した家では、懐中電灯を手に持つだけで片手がふさがる。ヘッドライトや小型ランタンが一つあると、袋を開ける、薬を探す、子どもの顔を見る、そういう小さな動きが変わる。

一箱で始めるなら何を入れるか

最初の防災箱は、大きくしすぎないほうが続く。玄関近くに置ける箱を一つ決めて、その中に3日分の最低限を入れる。

品目 最初の目安
保存水 家族人数×3日分
主食 アルファ米、缶詰パン、レトルト粥など
非常用トイレ 家族人数×1日5回×3日分
ライト ランタン1つ、ヘッドライト1つ
電源 モバイルバッテリー、充電ケーブル
衛生用品 ウェットシート、手袋、袋、消臭袋

この箱とは別に、普段の食品棚でローリングストックを作る。農林水産省も、普段食べるものを少し多めに買い、古いものから使い、使った分を買い足す方法を示している。防災食だけでそろえるより、家計に入れやすい。

防災セットを買うなら、買って終わりにしない

防災セットは、最初の一箱を作る時間を短くしてくれる。水、食品、ライト、トイレ、衛生用品がまとまっているものなら、ゼロから選ぶより早い。

ただし、買って終わりではない。家族構成で足りないものを足す。赤ちゃんがいるならミルクやおむつ。高齢者がいるなら常用薬、お薬手帳のコピー、補聴器の電池。ペットがいるならフードとトイレ用品。セット商品は土台であって、完成品ではない。

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リンクを置く位置は、判断材料の後にする。先に商品を見せると、防災ではなく買い物の記事になる。必要なものを確認してから、足りない部分を買う。順番はそこ。

簡易トイレは別枠で見る

防災セットに簡易トイレが入っていても、回数が足りないことがある。目安は、1人1日5回。3人家族で3日なら45回分。1週間なら105回分。数字にすると、意外と多い。

水や食料は目に入りやすい。トイレは箱の奥に追いやられやすい。でも、断水した日にいちばん生活を止めるのはトイレかもしれない。だから防災セットを買ったあとでも、簡易トイレの回数だけは別に数える。

点検日は箱に書く

防災用品は、買った日より点検日が大事だ。箱の外側に、次に開ける日をマスキングテープで貼る。半年後でいい。水の期限、食品の期限、電池残量、トイレの回数を見直す。

大げさな備えにしなくていい。玄関に一箱。棚に水。スマホに家族の連絡先。そこまでできれば、最初の72時間の見え方は変わる。

参照した公的情報

内閣府の防災白書、農林水産省の家庭備蓄ポータル、政府広報オンラインの備蓄関連情報を確認した。備蓄日数や必要量は家族構成、住居、持病、季節で変わるため、最終的には自分の家の人数で計算する。

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